仙台名物といえば、やっぱり『牛タン』を思い浮かべる人が多いと思う。
仙台観光に行くとなれば“牛タンを食べる”ことが一つの目標だ、という人もたくさん居るだろう!!
僕も仙台旅行2泊3日中、2日連続で牛タン定食を食べに行ったことがある。(笑)
しかーし!実はこの名物のとして仙台で愛されている牛タンだが・・仙台で食べるほとんどの牛タンが『外国産』だというのだ!!(衝撃の事実‼)
では なぜ“仙台牛タン”なのに、牛は仙台産ではなく外国産なのか、まずは最初の項目で説明していく。
そう、今回は牛タン好きな僕が、牛タンを心から美味しく味わうため、日本に牛タン定食が広まった歴史について調べていく物語だ。
目次
衝撃の事実・・!実は仙台で食べる牛タンのほとんどが『外国産』だった。
仙台名物なのだから「仙台で育てられた牛」あるいは「国産の牛」を使っているでは?と思う方が多いのではないだろうか?
しかし、実際にところは「アメリカ産」「イタリア産」「ポーランド産」「オーストラリア産」など仙台で食べられるほとんどの牛タンは外国産が占めているという。
――――なぜ“仙台牛タン”と謳いつつ、外国産なのだろうか?
調べてみると、それは「国産よりも外国産の方が牛タン焼きに向いているから」だそうだ。
【外国産の牛タンを使用する2つの理由】
1. 単価が安いため大量に仕入れることができる
2. 広大な土地を活用したストレスフリーな飼育方法に加え、飼料の穀物や天然牧草から牛タン焼きに適した肉質になる
外国産と聞くと、安全性や品質が劣るイメージもあったが、牛タンに関しては必ずしもそうとは限らいという。
例えばアメリカ産の牛肉は、脂を注入しサシを入れるインジェクション加工(脂肪注入加工)を行わず、穀物飼料で育てるため良質な脂身が多くなり、独特の臭いも少なくなる。
それゆえ肉厚にカットしてもサクッとした仙台牛タン特有の歯切れの良い牛タンが仕上がるそうだ。
つまり第一に“安定的に少しでも多くの牛タンを、低価格で実現したい”という仙台人の想いから、試食や試作を重ねて外国産を使用するという答えにたどり着いたのだろう!
そしてここからが本題だが、そもそもなぜ、仙台で牛タン焼きが名物になったのだろうか??
その生みの親と称される「佐野啓四郎氏」の存在についてじっくり説明していこうと思う。
なぜ、仙台牛タンは名物なのか?生みの親「佐野啓四郎氏」の存在
なぜ仙台は牛タンが名物なのか、その理由を調べてみると「佐野啓四郎氏」という方の存在が見えてきた。
仙台牛タン発祥の店と言われる「味太助」の初代、大将となるのがこの男、佐野啓四郎氏だ。
山形県西里村の農家の次男として1915年(大正4年)に生まれた佐野啓四郎氏、料理人を目指し、戦時中は、当時流行っていた焼き鳥の屋台を引いて、石巻市や白石市、宮崎県柴田町など転々とし、戦後まもなくして仙台にやってきたそうだ。
しかし焼き鳥屋はライバル店が多く、工夫を凝らし豚肉や牛肉を焼いて繁盛させるも、真似する店舗が多かったことから、“誰にも真似されない肉を焼きたい”と考えるように。
そんな時、東京で修行していた頃フランス人シェフからシチューなどに使う牛タンの味を教わったことを思い出し、日本では食べる習慣がなく安く手に入る牛タンに注目‼
これを日本人好みの味付けやカット、下ごしらえなど調理法に工夫を重ねること約2年の試行錯誤を経て作り出した「牛タン焼き」の旨味や厚切り食感に魅了され、コレで勝負しよう!となったのが今の仙台牛タンの始まりだ。
そうして1948年(昭和23年)、仙台市中心部に牛タン焼きの専門店「味太助」をオープンさせ、全国にその味を知らしめたことがきっかけとなり【仙台=牛タン】というソウルフードが生まれたわけだ。
ちなみに、普通なら捨ててしまう牛の尻尾をスープにすることを佐野啓四郎氏の妻が提案し、しっぽで出汁を取ったテールスープも開発したという。
――――この仙台牛タンがめっぽう旨い‼と転勤族や単身赴任者の間で話題になる
やがて、日本は高度経済成長期に入り転勤族や単身赴任者が増えていくことになるのだが、
佐野啓四郎氏によって生み出されたこの“仙台牛タン”は、転勤族や単身赴任者が仙台を訪れた際に「これはウマイ!!!」と話題になったことがきっかけでメディアに取り上げられるなど、全国に広まったそうだ。
そこから仙台の土産販売や新幹線の車内販売で飛ぶように売れ、仙台の名物料理としてその名を確立させたのだ。
以上、ここまでが牛タンが仙台の名物になった理由だ。
最新版!旨い仙台牛タンを食べるなら【金色の牛タン】がおすすめ!
そんなある一人の男の試行錯誤を経て生まれた仙台牛タン。
その中でも最近話題になっている、旨い牛タンが食べられる通販店舗が【金色の牛タン】だ。
「仙台牛タン」と一口に言っても、その味付けや厚みは店舗によってさまざまだが、金色の牛タンは秘伝のオリジナル味噌と醤油で漬け込んでいるのでミネラルやビタミン、たんぱく質、カリウムがプラスアルファされ、プリッとした牛タンの歯切れにこだわり厚みを約5mmにカットしているのが特徴である。
この金色の牛タンは噛めば噛むほど旨味が溢れ、「味噌」は酵素によってより柔らかくジューシー、「醤油」は甘めのタレで御飯のお供にも最適だと評判を呼ぶ人気お取り寄せグルメだ!!
商品名:2種食べ比べ(1セット×600g)¥9,880(税込)
産地:イタリア産、ポーランド産
購入サイト:金色の牛タン【食べ比べセット】
中でも人気なのはこの厚切り牛タン「醤油味300g」と「味噌味300g」の食べ比べセットで、醤油と味噌、それぞれバラ売りもしているがセットで注文する人が圧倒的に多いという。2セット以上なら送料無料というのも、人気の秘訣だろう。
1パックには分厚く大判にカットされた牛タンが4~5枚入っているので、味はもちろんその見た目からBBQやパーティーでも映える一品になるのではと思う。
YouTubeではキャンプ場で牛タンを焼いているが、動画だとさらに旨さが伝わってくる🔥
【なぜ仙台は牛タンが名物なのか?】生みの親「佐野啓四郎氏」の職人魂から広まった牛タンを今後も永遠に食べ続けたい。
今回はなぜ仙台牛タンと呼ばれているのか、牛タンが仙台のソウルフードへと確立した理由を調べてきた。
今や仙台名物であり、全国の老若男女に馴れ親しまれている「牛タン定食」だが、その歴史は戦後まで遡り、料理人である佐野啓四郎氏が誰も見向きもしなかった“牛タン”に着目したことがきっかけだ。
日本人の舌に合うよう、2年間の研究に研究を重ねて誕生させたその「牛タン焼き」はまさに職人魂そのものだと感じた。
最後に僕が言いたいのは、この世に牛タンという新名物を作り出してくれてありがとう。以上だ